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圧倒的なブランド力と知名度! アンテナショップの絶対王者「北海道どさんこプラザ」がトップであり続けられるワケ

2017/02/03

アンテナショップの最激戦区である銀座有楽町エリアにおいて“アンテナショップのメッカ”とも言えるのは、JR有楽町駅前に所在する「東京交通会館」に他ならないはず。地下1階+地上15階からなる東京交通会館にある47都道府県や自治体の名を冠した物産館の数はなんと14件! さらには観光案内所や旅行代理店なども複数点在し、“都会と地方を繋ぐアンテナスポット”として日々大きな賑わいを見せています。

そんな東京交通会館の1F、交通会館の目印とも言える主要口部分に店を構えているのが、北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ 有楽町店」(1999年7月20日開店)。1日平均6000人の来店客数は、東京交通会館内のアンテナショップの中でもトップクラスで、強力な北海道ブランドと1200点にも及ぶ豊富な商品ラインナップを武器にアンテナショップ界を牽引しています。
そんな北海道どさんこプラザは、いかにしてファンを獲得し続け、トップの座を維持し続けているのでしょうか? 川合洋平店長にお話を伺いました。

道産食品で食卓を彩りたい――。曇りのない純粋な想いがファンを生み続ける

北海道どさんこプラザ店長の川合洋平さん

アンテナショップと言えば、現地の土産品・物産品を現地に行かずして購入できるという“お得感”や“便利さ”がユーザーに受けている印象がありますが、北海道どさんこプラザでは、「道外在住者の食卓を、北海道の食材で彩りたい」という想いがあります。

「もちろん有名ブランドの箱菓子のような土産品のニーズも多く、一部商品を揃えていますが、北海道には、まだ知られていないもの、もっと知ってほしいものがたくさんあります。それを広く知ってもらうこと、道産食品を好きになってもらうこと、それが北海道どさんこプラザの役割だと思っています」(川合さん)

北海道どさんこプラザのお客様には、(北海道にゆかりが有る無しを問わず)ヘビーユーザーも多いそうなので、その想いは着実に実っているのかもしれません。実際に店内を周回すると、菓子類よりも海産品や加工品に手を伸ばす人が多いような印象がします。
でも、どうして…? もちろん、どれも魅力的な商品であるということが大前提にあると思いますが、数ある商品の中からお客さんが海産品や加工品に興味を抱く理由は他にもあるはず…。

「ここで販売している商品を食卓に並べてもらうために “温めるだけ”“すぐ食べられる”といった利便性の高い商品を多く取り揃えています」(川合さん)

“北海道の食材で食卓を彩ってもらう”目標を達成するためには、まず口にしてもらうことが重要。その点で、戦略的にユーザーにとって面倒が割愛される商品を揃えることは、“購入の障壁を取り除く”面でかなり機能的な方法と言えます。もしかしたら店内で飲食ができることで人気のソフトクリームや、コロッケといった商品は、それに一役買っているのかも。

ついつい足を運んじゃう!? 週替わり催事

催事ブース。取材時は、札幌市の光水産が催事を彩っていました

北海道どさんこプラザの店内には、催事ブースが設置されており、常時、個性豊かな催事が開催されています。ちなみに取材当日は、「札幌市〈光水産〉北の海の幸弁当フェア」と題した、ボリュームたっぷりに盛り付けられた寿司屋の海鮮弁当の実演販売が行われていました。
お昼時ということもあり、なかなかの盛況ぶり。2017年1月には、他にも「増毛町〈田中商店〉甘海老ラーメン試食販売会」など、食をテーマした8件の催事を開催。いずれも“北海道の美味しさ”が伝わるものですが、これらはどのように企画されているのでしょうか?

「催事は、当店が主導で行っているものと、運営元である北海道庁が窓口となって行うものがあります。前者は、バレンタインや収穫祭など、時候を絡めたものが多く、最近ではインバウンドを意識したものも行っています。また、後者は『マーケティングサポート催事』というもので、道産品の生産・加工・販売を行っている事業者さんたちのエントリーによって成り立っているんです。四半期ごとに開催期間が区切られていて、原則として3ヵ月のうちの一週間が、一つの事業者さんに割り当てられて催事が行われています。」(川合さん)

催事の内容は、エントリーがあった事業者の中から、商品やテーマのバランスなどを検討して決定するのだそう。週代わりで催事が行われるとあれば、“美味しくて真新しい北海道”に出会うために、ついつい再来店してしまう…。そんなお客様の姿が目に浮かびます。
また、上記以外のイベントへ参加・協力をすることもあるそうですが、その是非の判断基準は「北海道のアピールになるかどうか」なのだとか。

少しでも北海道のためになるのであれば、積極的にお手伝いをする――。
北海道どさんこプラザが、銀座・有楽町の激戦区で北海道がトップを走り続けられる理由は、案外、そんなピュアな“故郷への想い”にあるのかもしれませんね。

Locomedian View

日本有数の観光大国である北海道。そのアンテナショップは、そのブランド力を活かした営業スタイルかと思いきや、

  • 道外在住者の食卓を北海道の食材で彩りたい
  • 北海道のために何かをしていきたい

という純粋な想いに支えられたものでした。そして、この大志を実現するために実践されているのが、「お客様や道産品事業者への細かな気配り」です。
お客様はイメージできるけど、事業者への気配りって何…?
その疑問の答えは、姉妹記事の「【INSIDE】アンテナショップの本懐は物産品の販売のみにあらず!『北海道どさんこプラザ』に見る地元企業とのつながりかたとは?」でご確認ください。

【取材協力】北海道どさんこプラザ有楽町店
【住所】東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館1階
【TEL/FAX】03-5224-3800/03-3217-0411
【営業時間】10:00-20:00
【休業日】年中無休(年末年始除く)
【アクセス】JR山手線有楽町駅徒歩1分/東京メトロ有楽町線有楽町駅3分
【HP】https://www.dosanko-plaza.jp

この記事の著者

竹沢 大樹(たけざわ だいき)

Locomedian 広報担当/株式会社shiftkey プランナー兼マネージャー

北海道石狩市出身。札幌でフラフラした後に、東京競馬場に通うため上京。濃い顔のせいで南国出身と思われることが多いが、純血の北海道人(北海道には想像以上に濃い顔の人が多い)。好きなものは、美女と競馬と夜のネオン。


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